兵器解説

解説

シースパローの後継として開発された艦対空ミサイル。個艦防空ミサイルシステムだったシースパローと比べ、僚艦防空や近接防御も可能となった発展型(Evolved Sea Sparrow Missile)である。ミサイル本体は、シースパローRIM7Pを改良、アムラーム世代の誘導装置でパッケージされ、サイズも大きくなっている。
最終段階の誘導は、艦艇に搭載されているイルミネーター(火器管制レーダー)からのレーダー波照射によるSARHだが、中間段階では搭載する慣性航法装置INSおよび射撃指揮装置との無線リンクによる司令照準線非一致(COLOS:Command Off Line-Of-Sight)誘導による自律飛行も可能で、最大3目標に同時対処可能となった。
こんごう型護衛艦のちょうかいでは、イルミネーター3基それぞれに同時対処4目標以上と目されるので、最低でも12目標対処可能。飛翔速度はマッハ2.5〜3.0。