兵器解説

解説

世界30カ国以上で使用されている対艦ミサイル。ミサイルは円柱形をしており、中央部後寄りに4枚の安定翼と胴体末尾に4枚の小型誘導翼を持つ。艦船発射型は、固体燃料ロケットエンジンのブースターにより約7秒間加速。ブースターを切り離し、初期速度を得た後でターボジェット・サステナーによる飛行に切り替わる。翼は発射後に展開される。
あらかじめ敵艦の大まかな位置などの情報を入力し、発射後は慣性誘導によって敵艦の方向へ飛翔、最終段階では自らレーダーを作動させ、ARH(Active Radar Homing)誘導方式により目標艦船へ到達する。また、位置情報の入力をせず飛翔方向のみ指定し、発射することも可能。
これは通常のRBL方式(Range and Bearing Launch)に対し、BOL方式(Bearing-Only Launch)と呼ばれ、発射後指定の距離まで達した段階でミサイルのレーダーを作動させ、飛翔方向左右45度の範囲で索敵を行い、発見した目標へ誘導・突入させる方法である。
ハープーン(harpoon)とは、捕鯨用の銛を意味する。